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最初の人間 Le premier homme
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
ああ、踏みつけられた我らの魂の中の永遠の星よ、
我らに時代の星型の根を示せ、
そこでは埃まみれの我らの記憶のために夜明けが立ち上がる。
我らは虚無の中にいるが、
我らの逆転された眼球にも動じないのは
高揚感で満たされた大地だ。
魅せられた神々、解き放たれた神々が、
我らのうちに受肉する!
天上の画家は我らに語った、 「黒人が人間たちの最初である!」 |
「 霧の歌 」 Chants de Brumes, 1986
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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大地の血 Sang de la terre
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
おお、人種主義よ!恩知らずな私生児たちを
不安にさせる漂流よ。
黒人を侮辱する者は
みずからの起源を不名誉で汚す者だ!
言語以前の言葉の根から
黒い身体の奥深く
想像力が目を覚ます。
神々の精神は粘土に塗れた物質のうちにしみこみ、
宇宙の本質のもとで姿をあらわし、
黒い人間はもろびとの親密さのうちに
姿を変えて一体化する。
おお、詩的な恩寵よ、
私は永遠という伝説を思う、
無限という両義性を、
絶対という啓示を、
神託と予言者たちの
嘘だらけの弁明を、思う。
おお、大地の血よ!
使い古された言葉の宇宙、
いま私はおまえの聖なる年代記の
根そのものだ。
星たちは私の岸辺を養い、
私の内部でその存在を耕す。 |
「 霧の歌 」 Chants de Brumes, 1986
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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虚ろの言葉 Le langage du vide
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
人間よ、おまえの夢を
沈黙の囲いにあわせて整えるのだ!
太陽におまえの心を開くのだ!
沖の高波が
呪術の炎を
不幸の荒れた砂の
奥底へと連れ去る。
忘れっぽい記憶、
言葉がおまえたちの内側で
虚無の魅惑を指し示す。
人間の起源の積み上げられた痕跡が
無限の支配の上に築かれる。
その中から我らの世界が顔を覗かせるとき!
いま、私はさまよう魂を見ている、
王国を売り渡した王の魂が
神の影に紛れこむのを、
地上の物乞いたちに
詩人の命を要求するのを。
けれども強靭な精神の力は
傷ついた草の下で
その戒めの壁にまたしても穴を穿つ
恐怖の畝のように。 |
「 星の蝕 」 Eclipse d’etoile, 1987
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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歴史 Histoire
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
知らせを運ぶ者たちが、
粘土の神々の力を借りて、
時間を遡るために
ふたたび生まれることを思いつく。
我らの涙と我らの汗が染みこんだ大河のような時間!
すると我らのサヴァンナの精霊たちは
森の火に眠りを破られて立ち上がり、
風の中に生の動きをとらえる。
虚無の奥底でまだざわめく
騒々しい嵐の中で私の訴えは沈黙する。
おお、永遠の庭師よ、
私の作品は祖先たちの栄光をたどる、
エジプトとヌビアのバントゥーのファラオたち、
エチオピアの女王の勇敢な雌ライオンたち!
うつろう歴史は炎に投げてもかまいはしない、
私は歴史の灰を海にまき散らそう、
鴎たちの喝采の下で! |
「 魂の中で海がざわめくとき 」
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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黄昏 
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
マングローブの木の上で空が薔薇色に泣いた。
ヴァーミリオン、太陽が荒れ狂う水に溺れて、
そのあいだに鳥たちが地平線を引き裂き、
夜の叫びがサヴァンナを目覚めさせる。 (抜粋) |
「 霧の歌 」 Chants de Brumes,1986
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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星の蝕 
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
泣け、おお若葉のない樹木よ、
我らの季節の貪欲な大地の上で!
雷が地平線に署名する!
稲妻が空の仮面を裂く、
(抜粋) |
「星の蝕」 Eclipse d’etoile、1987
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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詩を支えるもの 
カマ・シウォール・カマンダ 詩
塚原 史 訳 |
芸術は我らを未完成の探求へと導き
詩は我らに絶対への到達を許す。
生と愛と希望の言葉、
死の中で存在を赦免する言葉が
内なる試練の絶壁から落ちてきて、
残酷な苦痛に凍てついた我らの主題を
山脈から転がり出る石に変える。
変異者である我らの運命でつくられた山並み。
おお、我らの隣人たちを寄せ集めた、不可能の顔よ、
それはもの思う精神に眠る途方もない夢想、
戦を好む敵に狙撃された存在の目覚め
蜂起して存在の細切れの錯乱を取り囲む、獰猛な敵たち。 |
「夢たちの亡命」 L’Exil des songes,1992
Copyright by Author and Translator |
作品の著作権は原作者および訳者に帰属します。無断転載を禁じます。
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This poem is quoted from "GENDAISHI TECHO, November 2000 "
and
the reprint is permitted by SHICHOSHA Co.Ltd.
思潮社より掲載許可を頂いております,「現代詩手帳」(2000年11月)掲載
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